Friday, December 20, 2013

藤田寛之、“目をつぶって”の1打で流れをつかむ



藤田寛之、“目をつぶって”の1打で流れをつかむ
こんなところから90ヤード先のピンそばにつけるのだから・・・脱帽です
「ザ・ロイヤルトロフィ」初出場となる藤田寛之は、石川遼と組んで3&2で勝利した初日フォアサムの戦いを終えてしみじみと振り返った。「いやー、疲れましたね。(今日はフォアサムで)半分しか打っていないけど、日本の王子様を傷つけるわけにはいかないのでね・・・(苦笑)」。

団体戦は日韓対抗などで慣れているとはいえ、そのプレッシャーと難しさはやはり格別だ。謙遜を続ける前賞金王の藤田だが、この日は1番ホールから日本ペアに勢いを与えるプレーで存在感を発揮した。

石川遼が左の茂みに打ち込んで迎えた同ホールの第3打。藤田の言葉を借りれば、「ボールが茎の中に浮いている感じ。距離感という発想ではなく、どのくらいの抵抗がありそうだとか、オーバーよりも手前がいいとか、よく遼と相談をして、最後は目をつぶって打ちました」というショットを1ピンにグリーンオンさせ、出だしでの先制1アップに成功した。「100回打って2度はできない」というナイスショットの後は順調に流れをつないで危なげなく16番ホールで勝負を決めた。

2回に1度しか打たないフォアサムマッチだが、「遼のセカンドの時とかでもそばにいって距離を把握して、そこは抜かないようにやっていましたね」と、ふだんのペースを崩さないための戦略もそつがなかった。まだ強気モードには入っていない。それでも「午前はショットの手応えも良かった。午後が明日からの課題ですね」と、ゆるやかな上昇気流に乗っていることは確かなようだ。

石川遼 二つのバーディパットが勝利を呼び込む



石川遼 二つのバーディパットが勝利を呼び込む
チャンスでパッティングを決めきった石川遼 ザ・ロイヤルトロフィ(2013)(1日目) 写真・村上航
ザ・ロイヤルトロフィ(12月20~22日、中国・広州 ドラゴンレイクGC、6968ヤード、パー72)

 ザ・ロイヤルトロフィの第1ラウンドが行われ、2組目の藤田寛之と石川遼のコンビが、欧州選抜のニコラス・コルサーツ、ベルント・ウィスバーガー組を3アンド2で下した。

「さすがに団体戦なので緊張しました」

 1年ぶりの団体戦で石川は緊張に包まれながらのラウンドだったが、勝利に貢献する活躍を見せた。

 一つのボールを交互に打つフォーサム形式で行われた第1ラウンド、1番(パー5)でティショットを打ったのは藤田寛之だった。

「1番ホールは無風だった場合、僕はティショット3番ウッド、2打目も3番ウッドで2オンできそうな感じでした。2打目を僕が打てばチャンスになるかなと話をして順番を決めました。でもアゲンストだったので実際には2オンは狙いませんでしたが」

 打順について二人の考えを石川が説明。狙いどおりとは少し違ったが、それでもこの作戦が奏功した。

「今日は僕のショットはよくなかったので、逆だったらどうなっていたかわからなかったですね。藤田さんがいいアイアンショットを打ってくれて、バーディチャンスにたくさんつけてくれました。藤田さんのアイアンがあったので、この打順でよかったと思います」

 パー3が奇数ホールに集中しているため、藤田がグリーンを狙うショットを打つ機会が多く、そしてチャンスにつけた。そして、前半の3番(パー3)、7番(パー3)でそれぞれ3メートルのバーディパットを石川がきっちり沈めていい流れを作った。欧州組は1番(パー5)、4番(パー4)、9番(パー4)でボギー以上と自滅することが多く、常にリードをして試合を進められた。

「前半、遼がバーディパットを沈めてくれたのが大きい。ああいうのが入らないと後手後手にまわるのですごくプラス効果、いい循環で戦えました」(藤田)

 使用ボールは普段藤田が使う〈タイトリスト プロV1〉だったが、「フィーリングに大きな問題はなかった」(石川)とし、ショットやグリーン上でも相談しあうシーンが多かった。チャンスメークをした藤田、パットを沈めた石川と、二人の抜群の連携だった。

「今日はお互いいいリズムでできるペアでないと難しいと思ったので、藤田さんといいプレーが出来たと思います。自分たちの調子、相手の調子というのはどうあれ、やっぱり1ポイント取るというのは重要でした。チームとしても3対1と勝ち越せたのはよかったと思います。僕は終盤ショットの調子が良くなってきたので明日もチームがリードできるようにがんばります」

 明日の第2ラウンド・フォーボールで再び石川は藤田とコンビを組む。日本チームがアジア選抜2連覇にむけて貢献する。

藤田寛之 1番のリカバリーが流れを作る



藤田寛之 1番のリカバリーが流れを作る
好調なショットでチームを勝利に導いた藤田寛之 ザ・ロイヤルトロフィ(2013)(1日目) 写真・村上航
ザ・ロイヤルトロフィ(12月20~22日、中国・広州 ドラゴンレイクGC、6968ヤード、パー72)

 今シーズン不調のまま終えてしまった藤田寛之が、初出場の「ザ・ロイヤルトロフィ」で復調の兆しを見せている。

 石川遼とコンビを組んで戦った第1ラウンドは、藤田がバーディチャンスにつけて石川がパットを沈めるなど、3アンド2で欧州選抜のニコラス・コルサーツ、ベルント・ウィスバーガー組に勝利した。

「(一つのボールを交互に打つ)フォーサムが一番難しい形式です。団体戦、そして初日ということもあり、すごく緊張しましたし、普段の試合以上に疲れました」

 13年シーズンを未勝利で終えてしまったが、アジア選抜代表に選ばれた今大会、そして来年に向けて、異例の打ち込みを行い乗り込んできたが、その成果が現れている。

「前半は自分の中でよかったと思いますが、後半は悪いショットも出てしまいました。それでも必要最低限のショットはできていると思うし、シーズン中より格段によくなっています」

 試合のプレッシャーを感じるなかで、まずまずの手応えを得ている。その藤田のハイライトともいえるのが、1番(パー5)の3打目のトラブルショットだ。

 1番(パー5)は、コルサーツがティショットを右に大きく曲げて林の中へ。2打目はフェアウエーに出すだけなど、パーセーブが厳しい状況だった。対して日本ペアは、石川の2打目が左の弦の群生の中へ。茎の抵抗が強く距離感が難しいなかで、藤田は3メートルにつけた。

「100回に1回打てないぐらいの難かしさ。計算出来るショットではなかったですが、うまくいってびっくりしました。今日いい結果に結びつきましたが、それを予感させるショットでした」

 トラブルからの藤田のナイスリカバリーによりパーセーブでき、ポイントを獲得。序盤からこの日のいい流れを作った。

「ショットは明日も課題の一つですね。ここでいい結果を出して、いい状態をキープしてオフに何をやればいいのか見つけたいですね」

 藤田にとってはアジア選抜の2連覇と自身の来年のきっかけをつかむ大会でもある。

2日目のフォーボール対決の組み合わせが決定!



2日目のフォーボール対決の組み合わせが決定!
石川遼、藤田寛之の日本ペアは2日目でベルント・ウィスバーガー、トービヨン・オルセン組と対戦する ザ・ロイヤルトロフィ(2013)(1日目) 写真・村上航
ザ・ロイヤルトロフィ(12月20~22日、中国・広州 ドラゴンレイクGC、6968ヤード、パー72)

 初日のフォーサムではアジアチームが3勝1敗という好成績を収め、チームワークのよさを見せた。

「1組目のタイの二人(トンチャイ・ジェイディ、キラデク・アフィバーンラト)がすごくいい出だしをしてくれたので、その勢いを持って3勝することができました。中国の二人(梁津萬、呉阿順)も後半に調子を上げてきているので、明日は問題ないでしょう」

 と、アジアチームのキャプテンであるY・E・ヤンは笑顔を見せ、ペアリングも1日目と変えずに臨むこととなった。一方、欧州チームキャプテンのホセ・マリア・オラサバルは、

「選手のコンビネーションがかみ合わなかったところもあった。明日はやはり勝てるポイントを考えて、気分を一新して臨みたい」

 と組み合わせを変更。この作戦がどう出るか見ものである。

 2日目は二人のうち、いいほうのスコアで対決するフォーボールでの戦いとなる。攻めるプレーヤーと守るプレーヤーの役割分担が必要となり、ハイスコアでの決着も予想される。明日もアジアと欧州の激闘から目が離せない。

2日目の組み合わせ
11:10(日本時間12:10)
トンチャイ・ジェイディ、キラデク・アフィバーンラト
スティーブン・ギャラハー、ポール・ローリー

11:25(日本時間12:25)
梁津萬、呉阿順
デービッド・ハウエル、マーク・ウォーレン

11:40(日本時間12:40)
藤田寛之、石川遼
ベルント・ウィスバーガー、トービヨン・オルセン

11:55(日本時間12:55)
金庚泰、金亨成
アルバロ・キロス、ニコラス・コルサーツ

T・ウッズの2014年は、新ドライバーとともに大記録へ挑戦!?



T・ウッズの2014年は、新ドライバーとともに大記録へ挑戦!?
2014年は新ドライバーで臨むタイガー・ウッズ 写真・Getty Images
 タイガー・ウッズが先日のノースウエスタンミューチュアルワールドチャレンジ(12月5~8日、米国カリフォルニア州・シャーウッドCC)で、新しいドライバーを使用したことが米国で大きな話題となっている。

 そのドライバーとは、ナイキ〈VR_Sコバート2.0〉のプロトタイプ。ウッズといえばここ数年、同社の〈VRツアー〉のプロトタイプをメーンに使用していた。この時期に、しかも実戦で新クラブを試すのは珍しいケースといえる。

 この変更について、ウッズは次のように話す。

「新ドライバーはかなり調子がいいよ。ちょっと実戦で使うのは早いけどね。トルコ(トルコオープン)で打ってみたら、とてもよかった。実は、前のドライバーはほんの少しスピン量が多かったのでね。スピン量が約200~300rpms多すぎた。だけど、新しいドライバーでそれを落とせたと思う。風に負けなくなったというのが、いい証拠だよ」

 さらに続けて、 

「今回、いいクラブを見つけられたのはとてもうれしい。シャフトは換えると思うけど、新しいヘッドはいいね。ほぼ前と同じような感じで打てますよ。シャフトを換えるとクラブ自体が大きく変わるのでね。今後、それを調整します」

 2013年は5勝を挙げ、復調を果たした。2014年はオメガドバイデザートクラシック(1月30日~2月2日、アラブ首長国連邦・エミレーツGC)からスタートする予定だ。あと4勝で、サム・スニードが持つPGAツアーの最多勝利記録(82勝)を抜くウッズ。大事な2014年は、新ドライバーとともに戦うことになりそうだ。